入居中でも住まいの売却は問題ない?空室のほうが売れやすいのか
入居中のまま自宅を売却したいと考える方は少なくありません。しかし「空室(空き家)のほうが売れやすいのでは?」と不安を感じることもあるでしょう。実際、入居中と空室(空き家)では売却のしやすさに違いがあるのか、それぞれのメリット・デメリットを比較しながら、スムーズに売却を進めるためのポイントを解説します。
空室(空き家)の物件の売れやすさについて
不動産売却において、空室(空き家)の状態で売りに出すことは、売却の成功率が高く市場でも有利とされています。では、空室での売却がなぜ有利なのか、そのメリットとデメリットをくわしく見ていきましょう。
空室(空き家)の有利な点
空室の状態であれば、室内を広く明るく撮影することができ、360度カメラを使用したVRツアーも充実させやすくなります。写真やVR撮影がしやすいと、インターネット上での反響が高まり、より多くの買主候補に物件をアピールできます。また、空室であれば一定時間内に自由に見学できるオープンハウスを開催できます。これにより、興味を持った購入希望者が事前予約なしで訪問できるため、売却のチャンスが広がります。
さらに、入居中の物件では、売主が立ち会うケースが多いため、買主は遠慮してじっくり確認できないケースも多いですが、空室ならば気兼ねなく内覧でき、収納の確認や寸法測定なども自由に行えるため、購入を検討しやすくなるでしょう。順調に契約まで成立すれば、すぐに引渡しが可能なため、購入希望者も入居スケジュールを立てやすくなります。これは、早期売却に直結する大きなメリットです。
空室(空き家)の不利な点
長期間空室のままだと、設備の経年劣化や故障のリスクが高まります。たとえば、水をしばらく使用しなかったことで水漏れが発生したり、給湯器が故障したりするケースもあります。鳥やハチなどの虫がベランダに住み着くこともあり、管理を怠ると売却時の印象が悪くなりかねません。そのため、正式に売却が決まるまで定期的な清掃や換気、点検を行わねばならないでしょう。また、家具がない状態では、壁や床の日焼け跡、細かい傷などが目立つ場合があります。入居中の物件と比較すると、空間に「生活感」がないため、古さを感じさせることもあります。必要に応じて壁紙の張替えやかんたんな修繕を行うことで、印象をよくすることができます。
入居中の物件の売れやすさについて
不動産売却では、入居中の状態で売却するケースが多く、全体の約8割を占めるともいわれています。入居中の物件の売却にもいくつかのメリットとデメリットが存在します。
入居中の有利な点
まず、入居中の物件では家具が配置されているため、買主は実際の生活のイメージを持ちやすくなります。とくに、収納スペースの使い方や家具のレイアウトを参考にできる点は、購入を検討する際の大きなメリットです。また、売主と買主が直接コミュニケーションを取れる機会があることも、入居中の売却の利点です。売主が誠実で感じのよい対応をすると、買主はその物件に対してポジティブな印象を抱きやすくなります。
地域の情報や住み心地など、営業担当者では伝えきれないリアルな話を聞けることも、買主の購入意欲を高める要因となります。さらに、売却と購入を同時進行で進めることで、無駄な家賃やローンの二重支払いを避けられる点もメリットのひとつです。新居の準備が整う前に売却活動を開始することで、スケジュールの調整がしやすくなります。
入居中の不利な点
内覧の際は、第三者が自宅を訪れることになるため、プライバシーの確保が難しくなります。見知らぬ人が家に来ることに抵抗を感じる売主も多いでしょう。また、内覧希望者とスケジュールを調整する必要があり、売主の都合によっては機会を逃してしまうこともあります。週末はとくに内覧希望が集中するため、予定が合わずに買主を逃してしまうリスクも考慮しなければなりません。
さらに、居住中の生活感が強く出すぎていると、買主にネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。たとえば、お子さんのおもちゃが散乱していたり、ペットのにおいが気になったりすると、購入をためらうケースもあります。そのため、内覧時には部屋をできるだけ整理し、清潔感を保つことが重要です。写真掲載の際も、キッチンやリビング、洗面所など、生活の雰囲気が伝わる場所を選び、生活感が出すぎないよう工夫することが重要です。
賃貸中の物件の売れやすさについて
賃貸中の物件は、主に投資家向けの「オーナーチェンジ物件」として売却されます。すでに賃借人が居住しているため、購入後すぐに家賃収入を得られる点が魅力です。とくに、立地がよく安定した家賃収入が見込める物件は売れやすい傾向にあります。一方で、実需向けの購入希望者は居住できないため、一般の中古物件と比べて購入層が限られる点がデメリットです。
また、賃貸契約の内容や賃借人の支払い状況も重要な判断材料となります。売却をスムーズに進めるためには、適正な価格設定や投資家向けの情報提供が鍵となります。賃貸中の物件の売却を検討する際は、ターゲット層を意識した戦略が重要です。
まとめ
空室(空き家)の物件は、写真やVRを活用しやすく、オープンハウスの実施、スムーズに内覧対応できるなど、多くのメリットがあります。その一方で、定期的な管理や設備の点検を怠ると、売却の妨げになることもあります。反対に、入居中の物件の売却には、スケジュール調整や見た目の管理などの手間がかかるものの、レイアウトがイメージしやすいなど買主にとって魅力的な要素も多く含まれています。いずれにせよ、どの販売方法でも買主が物件をどのように感じるかを意識しながら、最適な状態で売却活動を進めることが重要です。できるだけ印象のよい状態で内覧に臨むことが、早期売却につながるでしょう。
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